iTransport編

Wadia社のiTransport 170の改造記事です。

iTransport 170の改造

WadiaのiTransport 170を購入してから、PCオーディオは止めてしまいました。
CDの再生では、iPodとiTransportによるCDトランスポートの方が、PCオーディオより優れていると判断したからです。
音の差はPCオーディオに財力を注げば差がつけれると思いますが、モニタやマウスが不要で操作性が楽なので敵いません。
24bit/96MHzの世界になるまでは、iPod+iTransportで行こうと思います。

ここ半年ぐらいはオリジナルのままで来ましたが、もう一皮剥けて欲しいという気持ちが湧いてきました。
そこで以下のような改良を加えることにしました。

1)iPodとiTransportを接続ケーブルで接続する。
iTransportのコネクタにiPodを挿した状態では、iPodが斜めに刺さっており、振動の影響を受けやすいと思います。
また、曲選択などでiPodのパネルを触ると、コネクタの接触が良くないためか、変な音が出ることがあります。

ドッグ接続ケーブル

国内では見つけれませんでしたが、海外ではカーオーディオ向けに、iPodとドッグとを接続する延長ケーブルが発売されています。今回はこのケーブルをヤフオクで入手しました。
約60cmの長さがありますので、少し長いかなと感じましたが、短いよりは使い勝手は良いです。

音の違いはあまり聞き分けられませんが、操作による異音発生の不安は解消できました。
最終的には、iPodの置場がなく不安定な感じがしましたので、現在は使っていません。iPod置場を作る必要がありそうです。

2)強化電源への交換
添付のDC電源はひ弱そうなスイッチング電源なので、トランスを使ったリニア電源に製作して交換します。

170用電源中身1

170用電源中身2

トランスはいつものトロイダルトランスを、電解コンデンサも6個使います。
安定化電源部は金田式の高速12Vレギュレータを採用しました。

170用電源正面

170用電源後面

DCケーブルはミニDIN3ピン用コネクタにしましたが、接触点が増えたせいか接続が良くなかったので、直引出方式に修正してあります。

直引出方式で良くなったと思っていたら、曲の再生途中で音が出なくなる現象が頻発するようになりました。
この現象はiTransportの電源が切れてしまうためでした。電源コネクタを少し動かしてやると、電源が入ったり切れたりします。iTransportには電源インジケータが付いていないので、iPodが充電中になっているか、実際に音が出ているかで判断しないといけないので、面倒ですね。

付属してきた電源アダプタのケーブルを良く確認してみると、このミニDINコネクタは、ワンタッチロック式といって、挿しこんだ時にカバーが後ろにスライドして、コネクタがカチッとロックされるようです。
ネット検索したら、ホシデンのTCP1730というケーブル付きのコネクタが同じみたいです。でも、この製品を販売している所は見つけれませんでした。

結局、付属電源アダプタのケーブルを切断して利用することにしました。これで接触不良の心配はなくなりました。

と思っていたら、また数分聴いていると音が出なくなります。今回は電源コネクタの抜き差しでも回復せず、電源を入れなおすと生き返りますが、数分後には同じ現象になります。
分解して調べてみましたが、電源は正常に届いていますので、ひょっとすると、iTransport自体が故障したのかも知れません。

iTansportを分解した状態で調べてみました。
電源を入れてiPod認識までは、正常に12Vが供給されていますが、認識後に5.5Vに下がってしまいます。このためにiTranportが正常に動作しなくなるようです。5.5Vになる原因は、金田式レギュレータの発振と思われます。
FETを交換してみましたが、結果は変わらず。金田式レギュレータは発振しやすい回路みたいですので、安定した別な回路で作り直すことにしました。(2009/5/25)

新12Vレギュレータ

新電源用の部品調達ができたので、早速、12Vレギュレータを新回路で製作しました。
今度は、iPodを認識した後も供給電圧は12Vのままで問題なくiTransportも動いています。一時間ほど、聴いてみましたが、大丈夫でした。(2009/05/28)

170用電源底

インシュレータはM6サイズの袋ナットを使って三点支持にしました。
トランスの固定ネジでインシュレータを兼ねることで、トランスの振動を逃がす工夫をしてみました。

電源交換の効果は絶大です。
−低域高域ともに抜けた。
−低域の緩みがなくなりしっかり感が出てきて、低音部が太くなった。
−音のつながりが滑らかになった。
−艶っぽさを感じる。

3)iTransportの底板の強化
iTransportの底板はコストダウンの影響なのでしょうか、非常に薄いペラペラな鉄板のようです。
これでは震動の影響をもろに受けてしまいます。

170用底板

九州の吉田苑さんから、底板に1cmのジュラルミンの板「GETA」を購入しました。

170用スパイク受け

GETAのインシュレータは三点支持のスパイクになっていますので、それを受けるスパイク受けも同時購入しました。
後日談ですが、猫がiTransportに乗ったりしてスパイク受けが外れることが度々なので、スパイク受けは使わずにスパイク直にしました。

170上蓋

170中身

底板のネジを外して、上蓋と底板(プリント板がセットされたまま)に分けます。
続いて、底板のプリント板がセットされているネジも外して、底板にGETAを張り付けるようにして、プリント板を付属ネジを使ってセットし直します。

新170底

GETAにスパイスをねじ込み、上蓋を付属のネジでセットして完成です。

新170正面

少しだけ高級感が出ましたね。重さもずしっと来て安定感があります。

音の方は、電源交換ほどの効果はありませんが、見た目と同じで安定感が出ていました。
変なザワツキもなくなりすっきりとした感じがします。

WEライントランス

今回の改造によって、DACとプリアンプ間に入れているWEのライントランスが気になってきました。
外したところ、すっきりとして解像度も上がった感じがしましたので、当面は外すことにしました。